リハビリテーション科について

リハビリテーション科について

笑顔溢れる元気なスタッフと、充実したリハビリ機器で、患者様一人一人に合わせたリハビリテーションを提供しています。また、平成30年6月より地域包括ケア病床を開設しており、患者様が住み慣れた地域で長く生活するために「ときどき入院・ほぼ在宅」を目指し、地域に密着したリハビリテーションを提供していきます。

リハビリ室は302.01㎡のゆとりある広さと、高い天井を有し、西海橋や大村湾を一望できる広い窓から、西海市の自然と太陽の光を感じながら、気持ちよく毎日のリハビリに励んで頂くことができます。

  • リハビリテーション科について
  • リハビリテーション科について
  • リハビリテーション科について

施設基準・対象疾患

脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳外傷、脳炎、低酸素脳症、髄膜炎、脳腫瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、脳腫瘍術後、てんかん重積状態、ギランバレー症候群、多発性硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、運動ニューロン疾患、末梢神経障害、皮膚筋炎、多発性筋炎、高次脳機能障害、廃用症候群、脳症麻痺等

運動器リハビリテーション(Ⅰ)

上下肢の複合損傷、脊椎損傷による麻痺、体幹・上肢・下肢の外傷、体幹・上肢・下肢の骨折、切断・離断(義肢)、運動器の悪性腫瘍、関節の変性疾患、関節の炎症性疾患、熱傷瘢痕による関節拘縮、運動器不安定症等

呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)

肺炎、無気肺、その他の急性発症した呼吸器疾患の患者様、肺腫瘍、胸部外傷その他の呼吸器疾患又はその手術後の患者様、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息その他の慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下を来している患者様、食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の手術前後の呼吸機能訓練を要する患者様
※呼吸器疾患では、人それぞれの症状・進行状態は様々で、肺・その他心臓の状態、他の内科疾患の状況によって運動の負荷量、頻度を設定していく必要があります。そのため、当院では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を中心とした肺炎チームにより適宜カンファレンス・ラウンドを行い、患者様の身体機能の維持・向上を図り、「QOL= 生活の質」の向上を目指しています。

廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)

急性疾患等に伴う安静(治療の有無を問わない)による廃用症候群であって、一定程度以上の 基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来しているもの。

専門療法

専門療法

理学療法

理学療法とは、病気・けが・寝たきりなどによって身体が不自由となった人々に対し、身体と心の両面から機能回復・維持を図る医療の1つです。
実際には各個人の状態を調べて全体像(身体機能・心理面・リスクなど)をつかみ、適切な治療方法・目標を設定後、運動療法や物理療法を行い治療を進めていく医療です。

当院理学療法特色

医師の指示のもと幅広い疾患に対して理学療法を実施しています。
当院では日常生活での動作能力の回復や体力の維持・向上、廃用予防を患者様主体に居宅生活を想定した実践的なリハビリテーション、最適な生活の提供を行っています。また、けがや病気の方だけでなく、リハビリが必要と予測される人々に対し一人一人にプログラムを組み患者様に合ったリハビリテーションの提供を行っています。リハビリ室での運動だけでなく、病棟での実際に必要とされる動作を行い動作の回復、生活の質の向上を提供しています。
また、当院では、退院された患者様には通所リハや訪問リハと提携し、より生活しやすい環境を提供しています。
外来リハビリテーションでは、自宅での生活が安全且つ安楽に出来るように身体機能の維持・向上を図り運動や自主訓練を指導するなどのリハビリテーションを提供しています。

理学療法士

作業療法

作業療法では、病気や事故などで障害を持った方々に対して、疾患別機能練習だけでなく、福祉用具・自助具を用いた日常生活動作訓練や、生活しやすい環境の整備を行っています。
また、手工芸や園芸・絵画など様々な活動も取り入れ、心身共に機能を高めるよう援助・指導を行っています。

当院作業療法特色

当院では、身体機能面に対し実際に生活する場面を想定し、食事動作や更衣動作の練習を行い機能回復を図っています。また、認知症や精神面に対しても一人一人に適した作業を用いて日常生活に支援しています。個別リハビリだけでなく、集団でのリハビリや園芸作業を取り入れたりするなど他の患者様とのふれあいも大事に行っています。
外来リハビリテーションでは、実際の生活や仕事の場面を想定し、家事動作や職場への復帰、再就職の為にリハビリテーションを提供しています。

作業療法士

言語聴覚士

言語聴覚士では、病気や事故、発達過程(小児から高齢者まで)などにより、「食べる」機能である“摂食嚥下機能”に障がいがある方や、「話す・聴く・読む・書く」といった“言語機能”に障がいがある方々に対して専門的なリハビリを提供し、その人らしい日々の生活を送れるように支援をしています。

当院言語聴覚士特色

当院では、食事中や食後に咳き込むことが多い、食事に時間がかかる、肺炎の既往がある等、嚥下障害が疑われる方に対し検査を行い、安心・安全な食事を続けていけるよう患者様一人一人に適したリハビリテーションの提供に努めています。実際に生活されている状況を観察し、評価・検査・指導を行い、より詳しい評価が行えるように、平成30年度から嚥下内視鏡検査を導入しております。
「うまく話すことができない」などの言語障害を呈した患者様に対しては、言語訓練や発声発語訓練により、ご家族や友人など身の回りの人と楽しくコミュニケーションをとることができるよう支援しております。
また、患者様だけでなく実際に生活の場に関わる施設・医療スタッフやご家族の方々にも指導を行い、生活の質の向上を支援しています。

作業療法士

訪問リハビリテーション

通院が困難な患者様が医療系サービスを受けることが困難な場合、可能な限りその居宅において、患者様の有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことが出来るよう、専門的なリハビリテーションを行うことにより、患者様の心身の機能の回復、維持を図ることを目的とし、活動しています。訪問リハビリテーションの実施にあたっては、居宅介護事業者その他保険医療サービスまたは福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めると共に、関係市町村とも連携を図り、総合的なサービスの提供に努めています。

包括病棟

在宅復帰機能回復に特化し、1人の患者様に対して2名以上のリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)で自宅生活を続けるための課題や目標をご本人やご家族と共有し、集中的リハビリテーションを提供しています。また、退院後も長く能力を維持できるよう、ご家庭でできる自主練習の指導などの生活指導も実施しています。

それに伴い、看護師・専従リハビリスタッフ・医療ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・訪問看護師等で包括ケア病棟のミーティングを定期的に実施しています。また、リハビリの状況や退院を想定した介護サービスや家屋調査の検討など、多職種と情報共有し、早期退院を支援しています。

リハビリ科では、包括病棟チーム(理学療法士・作業療法士〈専従〉・言語聴覚士)を3人で結成しており、日常生活動作に影響が少ない患者様にも、身体機能の把握に取り組み、早期退院支援の一環として、身体機能の維持・向上を目的に週1回病室を回り評価を行っています。

包括病棟

物理療法

温熱療法、水治療法、光線療法、電気療法などにより痛みや循環の改善を図ります。
当院では様々な物理療法器具を取り揃えており患者様に合った治療を選択しています。