

医療法人萌愛会
長崎セント・ノーヴァ病院
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンを有効成分として生成された薬です。ボツリヌス菌自体を注射するわけではないのでボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
1980年代より医学へ応用され、様々な疾患の治療に使用されています。
ボツリヌストキシンを筋肉に注射すると、筋肉の神経を麻痺させ筋肉の緊張を和らげることができ、対象の手足が動かしやすくなります。手足のつっぱりによる疼痛が緩和するなどの効果が期待できます。
注射後は、2~3日後より徐々に効果が出てきます。3~4ヶ月程効果は持続し効果がなくなる前に注射をしていただくことで効果が持続します。
「ボトックス治療後、手足の柔らかくなっているうちに、リハビリ治療を行うことで、手足が動かしやすくなり、着替えが楽になったり、散歩に行けるようになったりすることが期待できます。
適切なリハビリを毎日(病院、自宅でストレッチ等)続けることで、さらに色々な動作が行いやすくなることが期待できます。」
※脳卒中後遺症の上肢・下肢の痙縮も適応となります。
脳卒中の後遺症でよくみられる障害の1つ。
筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくかったり勝手に動いてしまう状態のこと。また、痙縮の症状が長く続くと筋肉が固まって関節の運動が制限される「拘縮(こうしゅく)」という症状になってしまいます。
以下のことに当てはまる方は、ボトックス治療を受ける前にご相談下さい。
また、費用に関しましては、高額になりますので、高額療養費制度や身体障害者手帳での助成のご案内をしております。費用に関してのご相談は、当院受付にお申し出ください。